基本形3

V→VI、II→V、IV→II の連結
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導音の解決

次の課題を実施します。

Vの和音を設定します。

VIの構成音を調べます。

Vの和音とVIの和音には共通音がないため、バスの動きに反行して、

上3声を一番近い構成音に下行させます。

しかしここで注意しなければならないことがあります。

Vの和音の第3音(シ)は導音(どうおん)であるということです。

導音とは主音(音階の基本となる音です)を導き出す音でハ長調では「シ」の音が導音に当てはまります。

※ 和声では導音は必ず主音に進まなければなりません。

これを導音が主音に解決するといいます。

同様にV→VI以外にV→Iの場合も導音は主音に解決します。

正解は下図のようになります。

※V→VIの場合、VIの上3声は根音を含まない形になります。

共通音を保留しない連結

次の課題を実施します。

IIの和音を設定します。

IIの和音の配置は根音がソプラノにくるクローズが多く使われます。

Vの構成音を書き出します。

共通音(レ)がありますが、これを保留せず、一番近い構成音に下行させます。

連結上の特例

V→I

最後のIの和音はできるだけソプラノを主音(ド)にします。そのために、次のような連結も許されます。

この場合最後の I の和音は主音(ド)が3つになりますが、これは終止感を与えるので多く使用されます。

IV→II

IV→II の連結では、次のような進行を行う場合があります。

これは、II の最適配置を確保するためと、旋律(ソプラノ)が単調にならないための解決策として、
しばしば行われます。

※これは長調のみ有効で短調ではソプラノに増音程が 生じるため禁じられてます。

このように3度以上移動する進行を跳躍進行と言います。

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